生川 宏

生川 宏 Ikukawa Hiroshi

  • 日本 大阪
  • 正規初級~上級、會話、商用、文法
  • 海外旅遊、游泳、閱讀(小說)、甜食
  • 雙魚
  • 18年(東禾任教16年)

教師介紹

はじめまして、生川 宏です。大阪出身ですが、台湾へ来る前は東京の商社で長く働いていました。その時の経験を活かして、ビジネス日本語の授業もしています。

海外旅行が大好きで、「海外に住みたい」「外国人とたくさん話したい」と思い、日本語教師になりました。夢が叶って、今、とても充実した毎日です。

台湾と日本は似ているけれど、少し違うのがおもしろいと思います。

學習建議

學習建議

【想要學商用日文需要些什麼知識背景嗎?】
商用日文一切的基礎盡在「敬語」。 所以具有「日本語能力試験N3」或是「みんなの日本語進階Ⅱ」的能力是必要的。

東禾的商用日語課程包括了記憶詞彙、定型表現,還有培養運用本身的詞彙能力因時制宜去應對各種商務的狀況。 想獲得更多相關訊息,歡迎洽詢東禾的老師們或是櫃台人員。

大阪府のおすすめグルメ

大阪府のおすすめグルメ

お好み焼きが大阪名物なのは、有名ですね。
それでは、お好み焼きは「主食」でしょうか。
それとも「おかず」でしょうか。
大阪の人にとって、お好み焼きは「主食」にも「おかず」にもなります。
お好み焼き定食は、お好み焼きと味噌汁とごはんの定番セットメニューです。
お好み焼きを「おかず」にして、ごはんを食べます。
みなさんも大阪旅行の際に、食べてみませんか。
おいしいですよ。

大阪燒作為大阪的名物是眾所周知的。
那麼,大阪燒算是「主食」還是「配菜」呢?
對於大阪人來說,大阪燒既可以作為「主食」,也可以作為「配菜」。
大阪燒定食是一種常見的套餐,包括大阪燒、味噌湯和米飯。
將大阪燒作為「配菜」,搭配米飯一起享用。
在你們前往大阪旅行時,不妨試試看吧。
非常好吃喔!

2023今年の漢字:映

2023今年の漢字:映

【音(おん)読(よ)み】<カ> 
【訓(くん)読(よ)み】<うた>
【単(たん)語(ご)】歌手(かしゅ)、歌劇(かげき)、歌合戦(うたがっせん)

【この漢字を選んだ理由】
感染予防もあって家ですごす時間が多かったここ数年。コロナ禍が明けた今年は一転、たくさん出歩いて、いろいろな体験ができた一年でした。映画館でたくさん映画を見て、好きなアーティストのライブに行って、たくさんの友達と遊んで、海外旅行をして・・・。それから、東禾でたくさん授業をして、大勢の学生に会いました。この一年、私の瞳にはたくさんの人・もの・場所が映り、その映像は心に残りました。来年も、たくさんの人・もの・場所を瞳に映す一年にしたいです。

這幾年,為了預防感染老是待在家裡。疫情過後的這一年則有所轉變,時常外出,也體驗了很多事物。在電影院觀賞了許多電影、去喜歡的表演者的LIVE現場、和朋友四處玩、也到國外旅行……。之後在東禾教學,遇見很多學生。在這一年,我的視野裡映入了很多的人、物和場所。這些影像都會留存在我的心中。希望明年也可以成為將許多人事物和場所映入眼簾的一年。

2020今年の漢字:境

2020今年の漢字:境

【音読み】<キョウ・ケイ>
【訓読み】<さかい>
【単語】国境(こっきょう)、境内(けいだい)、境目(さかいめ)

【この漢字を選んだ理由】
新型コロナウィルス感染症が大流行した今年。いろいろな境を感じた年でした。台湾と日本の間には国境があり、入国制限によって、家族や友人と会えない日々が続いています。ニュースでは今年を境に、コロナ以前と以後で、時代が大きく変わると言われています。マスクをした人は、マスク上辺を境に、下半分の表情がわからなくなりました。来年はいろいろな取り組みが実を結んで、明るく越境できる年になるよう願っています。

<中文>
新冠肺炎肆意蔓延的今年,讓我感到各種「境」。如台灣和日本之間的國境,因為出入境的限制,不能與家族、朋友相見的日子持續不斷。新聞說,發生肺炎疫情以前及其之後,將以今年為界,時代會有很大的變化。戴著口罩的人們,以口罩的上緣為界,無法看到人們下半部臉的表情。我祈禱著明朗順利的度過今年,明年能夠看到努力結成甜蜜的果實。

2019今年の漢字:彩

2019今年の漢字:彩

【音読み】<サイ>
【訓読み】<いろど(る)、いろど(り)>
【単語】彩り(いろどり)、彩色(さいしょく)、色彩(しきさい)

【この漢字を選んだ理由】
本や音楽や旅やライブ・・・、それが無くても生きていけるでしょう。けれども、あると それが「彩り」になって「人生が豊かになる」気がします。「それ」に出会った直後は 色鮮やかに、時が経つと次第に色褪せてきますが、決して無くなりません。ふとした きっかけで、色褪せていた「それ」は鮮やかに蘇って「驚き」や「懐かしさ」をくれます。 私の人生を彩る「それら」に、親愛と感謝をたくさん感じた一年でした。

<中文>
書本、音樂、旅行、表演……人生沒有這些東西也活得下去,但是,我覺得有這些東西就會成為人生的「色彩」,「人生會變得豐富」。剛遇見「這些東西」時它們色彩鮮艷,隨著時間經過它們會逐漸褪色,但是絕不會消失。在偶然的時機,褪色的「它們」會鮮明地重新浮現在腦海中,帶給我們「驚喜」和「懷念」。這一年是我對於彩繪我人生的「它們」充分感受到親愛之情與感謝的一年。

2018今年の漢字:凝

2018今年の漢字:凝

【音読み】<ギョウ>
【訓読み】<こる、こらす>
【単語】凝視(ぎょうし)、凝縮(ぎょうしゅく)、凝り性(こりしょう)

【この漢字を選んだ理由】
今年は老眼が進み、今まで簡単に見えていた物が見えなくなりました。特に、暗い場所で物を見る時や、小さい字に焦点が合わない時は大変です。そんな時は、精神を集中して、一生懸命目を凝らします。目の力は落ちたけれど、そうやって一生懸命目を凝らしていれば、「以前は見落としていた大切なもの」が見えるかもしれません。それが、楽しみです。


<中文>
今年老花眼越來越嚴重,到現在輕易地看到的東西也漸漸看不太到了。特別是在灰暗的場所看東西及看小一點的字無法聚焦的時候,非常辛苦呢。像這種時候,就集中精神,努力的凝視。即使眼睛不使力,想這樣努力凝視的話,或許就能看見「以前看漏的重要事情」呢。這還真是讓人期待呢。

2017今年的漢字:旅

2017今年的漢字:旅

【音読み】<リョ>
【訓読み】<たび>
【単語】旅行(りょこう)、旅路(たびじ)、一人旅(ひとりたび)

【この漢字を選んだ理由】
わたしの趣味は旅行です。2017年も、たくさんの旅をしました。
海、山、街、温泉、食事、人、祭り・・・・。旅先で触れる様々な刺激が、その後のわたしを作っていきます。ふと気が付けば、人生という旅は、とっくの昔に折り返していました。人生が終わる時、どんなわたしになっているでしょうか。それを楽しみに、これからも、小さな旅、大きな旅を求めていこうと思います。

旅行是我的興趣。2017年也去了很多地方旅遊。
海邊、山、街道、溫泉、美食、人、祭典・・・・。在旅遊地遇到各種刺激,造就了現在的我。突然意識到,所謂我的人生旅程,很早前就過了大半。當人生到盡頭的時候,我期待我已經成為怎麼樣的自己。而之後我也會渴望大大小小的旅程。

明日の天気は、暑くなります。 えっ!?

明日の天気は、暑くなります。 えっ!?

こんにちは、生川です。

わたしが、台湾人日本語学習者のみなさんから、よく聞く日本語です。

「明日の天気は、暑くなりますよ。」
「3月5日の天気は、とても寒かったです。」

みなさんは、この日本語をどう思いますか。
日本人がこの日本語を聞くと、意味は分かりますが違和感を感じると思います。

日本人なら、
「明日は、暑くなりますよ。」
「3月5日は、とても寒かったです。」と言うでしょう。

日本人が「明日の天気は・・・」に続く単語を考える時、晴れ、くもり、雨、雪などの単語を連想し、暑い、寒い、温かい、涼しいは連想しません。
ですから、「寒暖」を言いたい時は、「天気」という単語は要りません。

次回天気の話をする時は、気を付けてみてくださいね。

マイノリティ(社会的少数派)とマジョリティ(社会的多数派)

マイノリティ(社会的少数派)とマジョリティ(社会的多数派)

こんにちは、生川です。

みなさんは、マイノリティ(社会的少数派)ですか。それとも、マジョリティ(社会的多数派)ですか。

去年の11月、日本で「5万人に1人の私~トリーチャーコリンズ症候群に生まれて~」というドキュメンタリー番組が放送されました。この番組で紹介された山川記代香さんは、顔の骨が充分に発育しない先天的な障害を持つ22歳の女性です。https://www.youtube.com/watch?v=811HhsRCwts


みなさんは「好奇の視線が怖い」と思ったことがありますか。彼女の外見は、社会ではマイノリティです。そのために、社会から、好奇の視線を受けたり、傷つく言葉を投げられたりするそうです。彼女は、それらに立ち向かう「勇気」を持って、社会に接しています。

さて、「多数派と少数派」は、絶対的なものじゃなく、相対的なものですよね。片方が多数派だったら、もう片方は少数派です。もし、人の一般的な外見が山川さんのようだったら、みなさんがマイノリティになります。その時、「好奇の視線」や「傷つく言葉」を受け入れられますか。「マイノリティの問題」は、社会的に無視・軽視・差別の対象になりやすいことです。

わたしにもマイノリティな側面があります。例えば、わたしは日本に居住していない日本人です。それから適齢期を大きく過ぎても未婚です。それから左利きです。それから・・・。自分自身のマイノリティな一面を考えると、社会から無視・軽視・差別されている人の気持ちがわかるかもしれませんね。

マイノリティを「優遇」するのではなく、「対等」に扱う社会。そんな社会なら、山川さんは「勇気」を持たなくても、社会と接することができるんだと思います。

台湾では現在、アジアで初めて「同性婚合法化」が立法院で協議されていますね。これも、マイノリティの問題。賛成・反対いろいろな意見があると思いますが、国民が納得できる結論が出ることを、願っています。

2016今年の漢字:次

2016今年の漢字:次

【音読み】<ジ>
【訓読み】<つぎ、つ(ぐ)>
【単語】次回(じかい)、次男(じなん)、目次(もくじ)

【この漢字を選んだ理由】
わたしは今年、台湾生活10周年を迎えました。「海外で生活する」という貴重な経験ができて、とても刺激的な10年でした。台湾から日本を客観的に眺めることで、台湾の良さ・日本の良さを、たくさん見つけることができました。
「次」の10年が始まりました。大きな虫眼鏡を持って、新しい発見・深い発見を探していきます。

我在今年,迎來了台灣生活的第10週年。能夠得到「在海外生活」這樣寶貴的經驗,是個充滿刺激的10年。在台灣以客觀的角度審視日本,讓我得以發現許多台灣的美好之處,以及日本的美好之處。
「下次」的10年已經開始了,我會好好拿著放大鏡,進續探索更多嶄新、深入的發現。

いろいろな雨

いろいろな雨

こんにちは、生川です。

日本語を教えていると、わたし自身が日本語について新しい発見をすることが、よくあります。「日本語は『自然』に関する語彙がとても多いこと」も、その1つです。

例えば、「雨」。
大雨(おおあめ)、小雨(こさめ)、時雨(しぐれ)、霧雨(きりさめ)、にわか雨(にわかあめ)、粉糠雨(こぬかあめ)、夕立(ゆうだち)、春雨(はるさめ)、五月雨(さみだれ)、天気雨(てんきあめ)、狐の嫁入り(きつねのよめいり)、通り雨(とおりあめ)、氷雨(ひさめ)、涙雨(なみだあめ)、雷雨(らいう)、豪雨(ごうう)、遣らずの雨(やらずのあめ)、土砂降り(どしゃぶり)・・・・。

全部、雨の様子・種類を表す語彙です。どんな雨か、わかりますか。興味を持ったら、辞書で調べてみてくださいね。

いろいろな雨がありますが、わたしは「五月雨(さみだれ)」という言葉が好きです。五月雨は「旧暦の五月頃に降り続く雨」のことです。

「五月雨は緑色 悲しくさせたよ一人の午後は」という歌詞で始まるすてきな歌があります。「初恋に戸惑いながら、好きな人を一途に思う少年」と「静かに降り続く五月雨」のイメージが重なります。是非、聞いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=Tgfc5_xs8h8

日本にはいろいろな雨があります。
旅行中に雨が降るとがっかりしますが、その雨の風情を楽しむと、いい「旅の思い出」になるかもしれませんね。

読書週間

読書週間

こんにちは、生川です。
みなさんは、本を読んでいますか。

日本には、読書を推進する「読書週間」という期間があります。読書週間は、毎年10月27日から11月9日までの2週間です。※写真は、今年の読書週間のポスターです。

この期間、書店や学校などでいろいろなイベントが開かれ、普段本を読まない人も、「一冊読んでみようかな?」と本に手を伸ばしたりします。

わたしは趣味が読書なので、一年中、本を読んでいます。今読んでいるのは雫井脩介の「クローズド・ノート」。最近、台中もずいぶん涼しくなりましたね。休日、カフェで 涼しい風に吹かれながらする読書は・・・・あぁ、幸せの一言です。

みなさんも、一冊、いかがですか。

大阪の温泉テーマパーク

大阪の温泉テーマパーク

こんにちは、生川です。
わたしは先日、法事と出張を兼ねて大阪へ一時帰国しました。その際、半日暇な時間があったので、「スパワールド」へ行きました。今日の話題は、その「スパワールド」です。

「スパワールド」は、大阪市浪速区にある温泉施設ですが・・・、みなさんが想像する「温泉」とはかけ離れた、とても大阪らしい「何でも有り」のテーマパークなんです。

大阪の特徴の1つは、「サービス精神旺盛」ということですが、それが行き過ぎて、「訳がわからない」ことにもなりがちです。

それでは、「スパワールド」のテレ ビコマーシャルを見て みましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=fmAza4t-p18


・・・、はい。スパワールドには、広い屋内プールがあります。それから、
 ・世界の温泉
 ・いろいろなレストラン
 ・スポーツジム
 ・ホテル
も、あります。もう、温泉の遊園地ですね。

もし大阪で時間が余ったら、ここもいいですよ。
※近くに治安がよくない地区もあります。
スパワールドへ行く場合は、迷いこまないよう注意してくださいね。

生前退位のご意向

生前退位のご意向

こんにちは、生川です。
今日は、「天皇の生前退位」について書きますね。

現在の日本は「立憲民主主義」の国ですから、日本の主権は 国民にあります。
一方、「天皇」は「日本国と日本国民の象徴」として国事行為や 公的行為を行っています。
天皇は政治について、全く権利を持っていないんですよ。

天皇の「象徴」としての活動はとても多く、日本国憲法で規定 された「国事行為」だけでなく、様々な公的行為があります。 例えば、
・国民体育大会など国民的行事への出席
・式典等での「おことば」を朗読する行為
・国内各地の訪問
・外国への公式訪問
・外国元首との親交を深める行為
・外国からのお客様の対応
などです。
2011年に発生した東日本大震災の後には、被災地を慰問して 被災者に寄り添いました。

現在の天皇(明仁)は、現在82歳の高齢で、2012年には狭心症 の外科手術も受けました。
その天皇が、8月8日に国民に向けた「ビデオメッセージ(おことば)」 で、「高齢になったので、全力で象徴としての仕事をするのが難しく なってきた、と心配している」と「生前退位」の意向を伝えました。
https://www.youtube.com/watch?v=PiglYL2WdvY

現在の「皇室典範」には「生前退位」の規定がなく、生前退位は できません。また、天皇は政治についての権利がなく、自身で法律 を変えることもできません。
今回の「ビデオメッセージ」は、天皇が「政治」に接触しないよう 細心の配慮をしながら、自身の気持ちを誠実に伝えた出来事でした。

日本国民には各々、いろいろな意見があるでしょう。
わたしはこのビデオを見て、またご即位からこれまでの東奔西走を 振り返り、「生前退位が早く実現すればいいなぁ」と思いました。

みなさんは隣国のこの出来事について、どう思いますか。

※ビデオは「ANNnewsCH」からの引用です。

「ボカロの進化」

「ボカロの進化」

こんにちは、生川です。
今日の話題はVOCALOID(ボーカロイド)です。VOCALOID(ボーカロイド)は、ヤマハが開発した音声合成技術のことで、よく「ボカロ」という略称で呼ばれます。

ボカロは2003年に発表されましたが、2007年に「16歳の少女『初音ミク』の声という設定のボカロ」が発売され、人気に火が付きました。ボカロに作詞・作曲したオリジナル曲を歌わせた「ボカロ曲」は、音楽の1つのジャンルに成長し、もうすぐ10年を迎えます。

わたしが聞いた初めてのボカロ曲はryoさんが作った「メルト」。2007年の年末でした。どうぞ聞いてみてください。 https://www.youtube.com/watch?v=o1jAMSQyVPcどうですか。かわいい曲ですが、初音ミクの声は人間の声と言えない電子音ですね。

それから約10年。ボカロの進化は早く、もう人間の声と区別できない程です。今年おもしろい出来事がありました。以下は、日本の友達とSkypeした時の会話です。
友達:SEKAI NO OWARIの新曲、すごくいいよ。
生川:どんな曲?
友達:♪むかしむかし。 あるとこに、おじいさんとおばあさんが♪
生川:あぁ、知ってる。・・・でもそれ、SEKAI NO OWARIじゃないよ。ボカロ曲だよ。
友達:・・・嘘!(絶句)


この曲は、「VOCALOID4 Library Fukase」で40mpさんが作ったボカロ曲「誰も知らないハッピーエンド」です。https://www.youtube.com/watch?v=86NfhiTdA7g 本当にSEKAI NO OWARIのボーカル Fukaseさん本人の様です。

ボカロがもっと進化したら、歌手が要らない時代が来るかもしれませんね。・・・少し怖い気がします。

※初音ミクの画像は「http://www.crypton.co.jp/」からの引用です。

文学賞

文学賞

日本で権威のある文学賞と言えば、
*純文学の「新人或いは無名の作家」に与えられる「芥川賞」
*大衆小説の「新人・中堅作家」に与えられる「直木賞」の2つでしょう。
どちらの賞も、1年に2回(上半期・下半期)発表されます。

今日は、2015年上半期に芥川賞を受賞した羽田圭介さんを紹介します。
2015年上半期芥川賞の受賞作品は、
1)又吉直樹 「火花」
2)羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」
の2作品でしたが、発表時には「お笑い芸人の又吉直樹さん」に注目が集まり、羽田圭介さんはあまり話題になりませんでした。

ですがその後、羽田さんは、テレビ番組に積極的に出演しました。
その結果、まず作品ではなく「人間・羽田圭介」が注目され、次に「その人が書いた作品」に注目が広がっていきました。
彼が出演した番組は、ニュースなどの「固い」番組だけでなく、バラエティや旅番組など「柔らかい」ものもたくさんありました。NHKの温泉紹介番組は「全裸でお尻を丸出し」での出演で、30歳の若い作家としては異色な存在でしょう。

日本は現在「本が売れない出版不況」で、純文学は特に「本を売る」のが難しい状況です。
そんな状況で彼が採った戦略は大成功で、「羽田圭介は、とても頭がいい人だなぁ」というのが感想です。

もちろん彼の作品は、とてもおもしろいですよ。「若い世代の熱中するけど夢中になれない『冷めた熱中』」が、彼の作品に共通する特徴だと思います。是非、彼の作品を読んでみてくださいね。

※授賞式の写真は「http://www.asahi.com/」からの引用です。

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